ロレックスの時計に使われている素材とは?素材の特徴や組み合わせ例もご紹介
ロレックスの時計に使われている素材とは?素材の特徴や組み合わせ例もご紹介
実用重視のウォッチメイキングによる、優れた品質とデザイン性を兼ね備える高級腕時計ブランド、ロレックス。オイスターケースに始まる3大発明はその卓越した技術力を証明するものとなっており、現代の腕時計の礎を築いたブランドのひとつと呼べるでしょう。
当記事ではそんなロレックスのコレクションに使用されている素材に注目してご紹介いたします。代表的なオイスタースチールはもちろん、宝石などの装飾素材についても解説しますので、ぜひ最後までご一読ください。
ロレックスの時計に使われているベース素材とは?
腕時計のケースやベゼルなどに使われる素材はステンレススチールが一般的ですが、ロレックスではそれ以外にゴールドやプラチナ、セラミックなど多種多様な素材が使用されています。
ここでは、ロレックスの外装に使用される素材で代表的なものを6つまとめました。それぞれの特性や魅力を押さえておくと、自分のライフスタイルに合った腕時計選びがしやすいできるでしょう。
オイスタースチール(904Lスチール)
他のブランド同様、ロレックスで最も一般的な素材がこのステンレススチールです。1985年以来使用されているグレード904Lのスチール素材であり、腕時計の長年の使用にふさわしい優れた耐衝撃性、耐食性を備えています。
もちろんこれだけ優れた素材であると研磨の難易度も上がりますが、ロレックスでは熟練の研磨技術者の卓越した技術によってこれをクリアしており、美しい表面仕上げと高い耐久性を兼ね備えた理想的なステンレススチールケースを実現しています。
18ctゴールド
ロレックスのゴールドウォッチには18Kのカラーゴールドが使用されています。現行モデルではイエローゴールドとホワイトゴールド、そして、ロレックス独自のピンクゴールドであるエバーローズゴールドの3種が登場しており、特にこのエバーローズについては高い経年変化へ耐性を備えた、従来のピンクゴールドの弱点をカバーしたものとなっています。
ちなみに、ロレックスのゴールドウォッチでは、針やインデックスにも同様にゴールド素材が使用されることで知られています。
ロレゾール
ロレゾールは、オイスタースチールケースをベースに、ベゼルとリュウズ、ブレスレットのセンターリンクを18Kカラーゴールドに置き換えたモデル、つまりコンビモデルのことを指します。その名前はロレックスが1933年に特許を取得したブランドを象徴するものとなっており、各色に合わせて、イエローロレゾール、エバーローズロレゾールといった名称で呼ばれることもあります。
なお、ホワイトロレゾールに関しては、ベゼルだけにゴールドが使用されるようになっています。
950プラチナ
ロレックスからはケース素材にプラチナを使用したモデルも登場しています。このプラチナは95%の純プラチナにルテニウムを加えた950プラチナと呼ばれる合金であり、ジュエリーなどを中心に広く採用されています。
また、ロレックスのプラチナモデルを語る上で、アイスブルーダイアルの存在は欠かせません。このカラーリングはデイデイトやデイトナなどのプラチナモデルでのみ採用されるようになっており、アイスブルーモデルはロレックスでも一際人気が高いものとなっています。
セラクロム
セラクロムは、ロレックスが独自に開発したセラミック素材です。2005年にGMTマスターⅡで初採用され、現在ではさまざまな色のセラクロムが、デイトナやサブマリーナーなどのプロフェッショナルモデルでベゼル、ベゼルインサートに採用されています。
優れた耐傷性、耐衝撃性、耐食性に加え、経年変化への耐性や優れた加工性さえも兼ね備えているため、腕時計にとって理想的な素材と言えるでしょう。
メテオライト
メテオライトはロレックスの文字盤に使用される素材であり、その名の通り宇宙から飛来した隕石が元となっています。現在隕石に由来する素材は複数確認されており、古くから宝飾品や武器などにも使用されてきました。ロレックスではこれらの素材を総称してメテオライトと呼んでおり、その独特のパターンや質感を文字盤に反映しています。
現行モデルではGMTマスターⅡなどで採用されていますが、その希少性の高さからアイスブルーと同様に極めて人気の高い文字盤となっています。
ロレックスの時計に使われている宝石素材とは?
ロレックスの腕時計では、文字盤やベゼルなどに装飾として宝石素材が使われている場合があります。種類はラピスラズリなどの天然石も加えれば非常に多岐に渡りますが、ここでは代表的なものとしてダイヤモンドとマザーオブパールに注目してご紹介いたします。ラグジュアリーな一本をお求めの方はケース素材だけでなく装飾にも注目してみてください。
ダイヤモンド
最も有名な宝石のひとつ、ダイヤモンドは、腕時計に高級感を与える装飾としてたびたび採用されます。ロレックスでは、ゴールドやプラチナ製の土台をブレスレット・ベゼル、ダイアルなどに施し、そこにダイヤモンドをセットする手法が採られています。
最もオーソドックスなダイヤ装飾には、インデックスの代わりにダイヤをセットしたものが挙げられるでしょう。程よい高級感を盤面に与えられるため、性別問わずに人気の高いダイヤ装飾となっています。
マザーオブパール
多くの腕時計ブランドでは真珠を作り出す母貝をマザーオブパールと呼んでダイアル素材に使用しますが、ロレックスはこのダイアルをシェル文字盤と呼び、レディースモデルを中心に多くのモデルに採用しています。
このマザーオブパールはピンクやブラックなど多種多様な色合いがあることでも知られていますが、ロレックスでは人工的な着色を一切行っていないため、シェル文字盤にはひとつとして同じ色・模様のものが存在しません。
デザインに合わせて様々な宝石をセットする技術がある
ロレックスは文字盤素材や装飾にあらゆる宝石や天然石を採用できる、非常に卓越した宝飾技術を有しています。これは、腕時計の装飾専門の宝石鑑定士やジェムセッターを雇っているロレックスならではの魅力であり、上記ふたつの素材以外にも、サファイアやルビー、エメラルドなども腕時計にセットされることがあります。
この技術力は、パールマスターやデイトナレインボー、ヨットマスターキャンディのようなジュエリーモデルでふんだんに活かされており、きらびやかと派手さの絶妙なバランスで成り立つ、非常に繊細な輝きがコレクションを彩っています。
ロレックスの素材の組み合わせ例を5つご紹介
ロレックスの腕時計では多種多様な素材が使用されているため、素材やダイアル、色の組み合わせによってその選択肢は限りなく広がります。もちろん、選ぶ楽しみがあるのは好ましいことですが、中にはモデル選びに迷ってしまう方も少なからずいらっしゃるかもしれません。
ここでは、ロレックスの素材の組み合わせ例を5つピックアップいたしました。モデル選びに迷った際、ひとつの参考としてお役立てください。
オイスタースチール&ホワイトゴールド×ダイヤモンド
Ref.126284RBはベゼルにダイヤモンドをセットした、36mm径ホワイトロレゾールケースのデイトジャストです。他のデイトジャスト同様文字盤の種類が豊富に用意されており、グリーン、ブルーのカラーバリエーションに加えて、インデックスにダイヤをセットしたものも登場しています。
サイズは36mm径とコンパクトであり、男女問わずに使えるデザイン性が特徴的です。ホワイトロレゾールによるさりげない高級感も備わっているため、幅広い需要に応えられるモデルと言えるでしょう。
イエローゴールド×マザーオブパールダイアル
この31mm径デイトジャストRef.278278は、イエローゴールドの金無垢ケースにマザーオブパールを組み合わせた華美な印象のある一本です。ベゼルにはフルーテッドベゼルを採用、インデックスにはダイヤモンドがセットされており、31mm径と小ぶりながら大きな存在感を放つモデルとなっています。
なお、バリエーションとしてホワイトとブラックのマザーオブパールが用意されていますが、ホワイトはフェミニンな印象、ブラックはどこかシックな印象が魅力となっています。
エバーローズゴールド×フルーテッドベゼル
年次カレンダーを備えるスカイドゥエラーのエバーローズゴールドモデルです。ベゼルにはロレックスを象徴するディテールであるフルーテッドベゼルを採用しており、42mm径のプロフェッショナルモデルらしい力強いフェイスを備えています。
ピンクゴールドは一般的に女性向けの印象がありますが、本作はブラウンやブラック、ホワイトといった文字盤が用意されており、手元に大人の男性の色気を醸し出すモデルとなってくれるはずです。
セラクロムベゼル×メテオライト&ブラックダイアル
この116518LNは、ブラックのセラクロムベゼルにメテオライトダイアルを組みあわせた特別なコスモグラフ デイトナです。ケースにはイエローゴールドが使用されており、ブラックのサブダイアルやオイスターフレックスブレスレットが抜群の相性を見せるモデルとなっています。
ただでさえ人気のデイトナであることに加え、イエローゴールドの無垢ケースにメテオライトダイアルを備えた本作はまさに憧れの存在。ステータスが重要視される場面では間違いなく最高の働きをしてくれることでしょう。
プラチナ×アイスブルーダイアル
デイデイトRef.228236は、プラチナ無垢ケースを採用した代表的なアイスブルーダイアルモデルです。ロレックスのハイエンドラインに位置するデイデイトのプラチナモデルということで、その特別感は他モデルと一線を画しています。
シンプルな盤面からその色彩を大きく楽しめるのも魅力であり、デイデイト独自のブレスレットであるプレジデントブレスレットやブルーの秒針など、王道的なそのビジュアルには見どころが多く詰め込まれています。
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ただし、落下や事故などで発生した損害など、補償の対象外となるケースもございます。あらかじめご了承くださいませ。
まとめ
当記事では、ロレックスに使用されている多種多様な素材について解説いたしました。腕時計においてビジュアルはもちろん重要な要素ですが、長年の使用に耐えうる耐久性や高級感を重視するのであれば、その素材もしっかりと比較検討すべきでしょう。
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