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ロレックスの日差はどのくらい?傑作ムーブメントと絡めて解説!

ロレックスの日差はどのくらい?傑作ムーブメントと絡めて解説!

高級腕時計ブランドとして卓越した人気と知名度を誇り、完成度の高いコレクションで世界的な評価を獲得しているロレックス。コスモグラフ デイトナなど、時計愛好家出なくても知っているような有名モデルも多く登場しています。
当記事ではそんなロレックスの魅力として、その高い精度に注目してご紹介いたします。腕時計の本質とも呼べる精度が非常に高い水準にあるロレックスは、それだけでも優れたブランドと呼ぶことができるのです。

ロレックスの日差とムーブメント

腕時計の完成度を判定する上で、デザインや装飾の精巧さ、機能性などは注目されやすい要素でしょう。しかし、「正しい時間を刻む」という腕時計の本質に注目するのであれば、精度は最も重要な要素と呼べます。
ここではまず、C.O.S.C.に始まる腕時計の精度を判定する基準や、実際ロレックスの日差がどの程度であるかについて解説します。

日差とムーブメントの関係性

腕時計において日差とは、「1日あたり、正しい時間から何秒ずれるか」を表す精度の指標を表します。この数値はムーブメント機構によって大きく差があり、一般的に機械式が「1日あたり」で精度を表記するのに対し、クォーツ式は「1ヶ月」あたり(月差)で精度が表現されます。
なお、当然のことながら、この精度はムーブメントを構成する部品の精密さ、完成度の高さによって左右されるため、優れた精度を誇る腕時計はその分値段が高くなる傾向にあります。

一般的な機械式時計は日差-10秒~+20秒

クォーツ式が電子回路や水晶振動子を用いて精度制御を行なっている一方で、機械式はゼンマイを駆動力にテンプや歯車などの物理的な構造のみで動いているため、どうしてもその時間は1日に何秒か狂ってしまいます。
この進み・遅れの度合いは大体日差-10秒~+20秒が一般的な許容範囲とされており、デザイン重視の腕時計や遊び時計、アンティーク時計などに関してはさらに精度が悪い場合も考えられます。

C.O.S.C.認定は日差-4~+6秒

C.O.S.C.認定はスイス公認クロノメーター検定協会、通称C.O.S.C.が規定している、腕時計の精度に関する基準です。この規定はスイス製腕時計のみを対象としており、その合格基準は「日差-4秒〜+6秒」と非常に厳しいことで知られています。そのため、これに合格した「C.O.S.C.認定ムーブメント」は優れた精度が証明されているのです。
なお、認定試験については、提出されたムーブメントがケースに入れられてない「ムーブメントのみ」の状態で検査が行われます。

ロレックス Superlative Chronometer認定は日差±2秒

ロレックスはブランド独自の精度基準「高精度クロノメーター」を定めており、グリーンタグが付属するモデルはもれなくこの基準をパスしています。その合格基準は「日差±2秒」と驚異的なものとなっており、しかもその試験はC.O.S.C.と異なりムーブメントをケースインした状態で実施されます。
この基準は世界最高峰と呼ぶにふさわしく、ロレックスの優れた品質を象徴する存在に他なりません。なお、この基準に合格したモデルはダイアル上に「Superlative Chronometer Officially Certified」と表記されます。

ロレックスの傑作ムーブメント【ノンデイト編】

ここからはロレックスがこれまでに生み出してきた傑作ムーブメントについて、カレンダー機能の有無で分けてご紹介していきます。ロレックスはこれまでに多くの完成度の高いムーブメントを世に輩出してきましたが、今回は現行モデルに搭載されている最新キャリバーを中心にピックアップいたしました。
まずはノンデイトのキャリバーから見ていきましょう。

Cal.4130(クロノグラフ)

2000年に登場した、ロレックス初となる自社製クロノグラフムーブメントです。搭載モデルには、もちろんブランド唯一のクロノグラフモデルであるデイトナが挙げられます。先代機と比べると大幅に部品数が減少したことでメンテナンス性が向上しており、伝達効率の向上によりパワーリザーブも約72時間を達成しています。
さらに、2007年にヒゲゼンマイへブルーパラクロムを採用したことで耐磁性と耐衝撃性も獲得しており、信頼性にも優れるキャリバーとなっています。

Cal.4161(レガッタ・クロノグラフ)

カウントダウン機能であるレガッタクロノグラフを搭載した、ヨットマスターⅡ専用ムーブメントです。カウントダウンを途中で修正できる機能や、ベゼルでカウントダウンをオンオフできる機能を搭載しており、極めて実用向きのキャリバーとなっています。
他にもパワーリザーブは約72 時間を備えており、ブルーパラクロムの採用による高い耐磁性と耐衝撃性など、プロユースにふさわしい実用性がしっかりと備わったキャリバーと言えるでしょう。

Cal.3131(耐磁)

エクスプローラーなどに採用されるCal.3130をベースとして、磁場の影響を受けやすいアンクルやガンギ車といった部品に常磁性のあるニッケル・リン合金を使用することで作られた、耐磁性の高いキャリバーです。
搭載モデルはロレックス唯一の耐磁ウォッチであるミルガウスです。
パワーリザーブは約48時間と控えめですが、ヒゲゼンマイにブルーパラクロムを採用することで耐磁性と耐衝撃性に優れており、信頼性の高いキャリバーとなっています。

Cal.3132(3針)

2010年に登場した3針ムーブメントです。搭載モデルは同年にモデルチェンジが行われたエクスプローラー1。ブルーパラクロムの採用による高い耐久性と約48時間のパワーリザーブを備えた、堅実な印象のあるキャリバーと言えるでしょう。
加えて、本機はパラフレックス・ショックアブソーバーが採用されており、冒険家に向けたエクスプローラーにふさわしい優れた耐久性と信頼性がその魅力となっています。

ロレックスの傑作ムーブメント【デイト編】

続いて、カレンダー機能を持つロレックスの傑作ムーブメントをご紹介いたします。ロレックスではデイトジャストと呼ばれる、12時に瞬時に日付が切り替わる機能が代表的であり、ここでご紹介する全てのキャリバーにこの機能が搭載されています。

Cal.3235(3針)

2015年より採用されている3針ムーブメントです。代表的な搭載モデルにはデイトジャストが挙げられるでしょう。30年近く使われていた従来機からほとんど作り替えられた本機は、その製造で新たに10を超える特許が取得されました。
パラフレックス・ショックアブソーバーやブルーパラクロムといった先端技術の搭載が生み出す信頼性の高さがその魅力であり、登場時にはパワーリザーブが従来機から20時間以上延長されたことでも話題を呼びました。

Cal.3255(デイデイト)

2015年に登場した、日付と曜日を表示できるデイデイト専用の3針ムーブメントです。こちらも従来機からほとんどの部品が刷新されており、フラッグシップモデルであるデイデイトにふさわしい性能を備えています。
その優れた耐磁性や耐衝撃性もさることながら、新たにクロナジーエスケープメントを搭載することで伝達効率の向上にも成功。デイデイトのパワーリザーブの延長とメンテナンス性の向上を実現しています。

Cal.3187(GMT)

デュアルタイムであるGMT機能を搭載したムーブメントです。搭載モデルは洞窟探検家向けモデルであるエクスプローラーⅡ。2011年に登場した本機は時針の単独操作が可能であり、ロレックスの優れたウォッチメイキングを象徴するキャリバーとなっています。
パラフレックス・ショックアブソーバーの搭載によって探検家向けモデルにふさわしい耐久性を実現しており、耐磁、耐衝撃性についてもブルーパラクロムの採用が補完しています。

Cal.9001(年次カレンダー)

一年に一度の調整で済む年次カレンダーを搭載した、ロレックス随一の複雑機構を持つムーブメントです。搭載モデルはもちろんスカイドゥエラーです。
複数の機能を有する、いわゆるコンプリケーションムーブメントであり、年次カレンダーの他にも24時間表示とGMT機能も搭載しています。その一方で、約72時間のパワーリザーブに優れた耐磁・耐衝撃性も備えており、実用面でも抜かりがないキャリバーとなっています。

ロレックスの自動巻きムーブメントは完全自社生産

かつて、ロレックスはほとんどのムーブメントを自社で製造していましたが、デイトナに搭載するクロノグラフムーブメントだけは他社から仕入れたものを改良して使用していました。しかし、ロレックスは2000年についにクロノグラフムーブメントも自社で生産するようになり、完全自社生産体制への移行を果たします。
このように設計から製造まで行うメゾンはマニファクチュールと呼ばれ、腕時計業界では1流ブランドとして扱われています。

ロレックスの魅力は日差精度以外にもある

さて、ここまではロレックスが精度面で優れていることをご紹介してきましたが、もちろんその他にもロレックスのコレクションには多くの魅力が詰まっています。ここでは、ロレックスが高い評価を受けている理由として、その高い耐久性やメンテナンス性にスポットを当てて解説いたします。

100m以上の防水性能

近年は高い防水性能を備えたモデルも増えてきましたが、そもそも腕時計では3気圧や5気圧程度の防水性が一般的とされています。しかし、ロレックスのオイスター パーペチュアルコレクションは全てのモデルが「オイスターケース」を採用しており、少なくとも水深100mまでの防水性能を備えています。そのため、ほぼ全てのモデルが日常使いで水濡れを気にせずに使用できるようになっているのです。ただし、一部のオイスターケース非採用のモデルについては、防水性が50m程度となっています。

高い耐衝撃性と耐磁性

ロレックスのムーブメントは、「パラフレックス」という名のショックアブソーバを搭載しています。ブランドが独自に開発し、特許を取得したこの機構により、ロレックスのコレクションはそれまでに比べて最大で50%の耐衝撃性の向上に成功しました。また、精度を司るテンプについても常磁性の新素材を用いることで、一般的なテンプの10倍もの耐久性と高い耐磁性を獲得しています。
これらの仕掛けは、ロレックスの優れた精度を活かすのに不可欠な要素と言えるでしょう。

耐蝕性・耐久性・研磨性にも優れる

ロレックスコレクションで最も使用されているオイスタースチールは、耐食性、耐久性、研磨性に優れており、長時間着用する腕時計にとって理想的な素材となっています。
ロレックスは高度な加工技術によってこれに美しいポリッシュとサテン仕上げを施しており、遊びなく連結されたブレスレットや堅牢なケースを作り出すことで、見目麗しいだけでなく、実用性も抜群なコレクションを完成させています。

5年の保証期間がある

ロレックスのコレクションにはもれなく5年間の保証期間が付属します。これは出荷時の腕時計の品質を保証するものであり、購入から5年の間に自然発生した不具合や故障については無償でサポートが受けられます。
一般的な腕時計ブランドの保証期間が2年程度であることを考えると、ロレックスが自社製品の品質に強い自信を持っていることが分かるというものです。

オーバーホールの間隔が長い

腕時計の品質を維持するために必要なメンテナンスであるオーバーホール。一般的な腕時計では3年に1度程度の実施が推奨されていますが、ロレックスではその推奨頻度が10年以内となっています。
これも5年間の保証期間と同様に、その優れた品質に対する自信の表れと呼べるものです。また、頻度を抑えることで、腕時計を所有するコストの削減にもつながるでしょう。

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まとめ

当記事では、ロレックスの卓越した要素の一つである、精度にスポットを当てて解説いたしました。電子機器がありふれている現代では、腕時計の精度はそこまで重視されるものではありませんが、やはり優れたアイテムというものはロマンの面で非常に魅力的と言えます。
もし機会があれば、これまでにロレックスが行ってきた高精度に対する追求を調べてみることをお勧めします。そうすれば、ブランドが持つ品質に対するこだわりや自信が実感できるはずです。

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