2024年最新解析!ロレックス価格推移と市場動向
ロレックスの価格推移と市場分析
高級腕時計ブランドの中でも屈指の人気と知名度を誇り、そのコレクションの完成度の高さからプロフェッショナルたちからも支持を受けているロレックス。電子機器の普及で腕時計の本質的な需要が下がりつつある現代においても、その人気は衰えを見せません。一方で、そんなロレックスの腕時計は年々高騰しているのも事実です。この記事では、ロレックスの価格推移と市場の動向について詳しく分析します。
ロレックスの価格高騰の背景
ロレックスに限らない話ですが、近年高級腕時計は価格高騰の一途を辿っています。2022年、23年にはそれぞれ2回ずつ値上がりが行われており、それに合わせて並行輸入品の価格も値上げしています。この値上げは市場動向をはじめ、さまざまな要因が重なり合ったゆえのものです。ここでは、この要因について、さまざまな観点から解説いたします。
価格高騰の歴史的背景
ここ数年間のロレックスの価格変動は、2019年の消費税増税による値上げから始まりました。そして20年には新型コロナウイルスの世界的な流行によって原価、人件費の高騰が起こり、ロレックスも20年と21年にそれぞれ1回ずつ値上げを行わざるを得なくなりました。
さらに値上げに拍車をかけたのが、その翌年22年のロシアによるウクライナ侵攻です。これにより輸出入のルート規制やさらなる原価高騰が起きてしまい、現在に至るまで値上げが続くこととなったのです。
現在の市場動向とその影響
現在、腕時計の市場動向は拡大傾向にありますが、その中でもロレックスは特に人気が高く、その需要は加速度的に増加しています。しかしながら、生産に手作業の工程が多く含まれるロレックスの高級腕時計は、需要に対して供給が追いついておらず、品薄の状態が続いています。
この品薄によって、人気モデルに関しては正規販売店で購入が難しい状況が続いており、合わせて中古品や並行輸入品の価格は値上がりの一途を辿っています。
投資としてのロレックス
中古品、並行輸入品の価格の高騰によって、今やロレックスを投資の対象とする人も増えてきました。ロレックスは品薄な人気モデルであれば価値が非常に安定しており、資産として購入されることも珍しくないのです。もちろん、金を使用しているモデルであれば尚更投資対象として魅力的であり、昨今の金の価格上昇もそれに拍車をかけています。
また、ロレックスは古いモデルに需要があるのもポイントです。新作がリリースされても価値が下がりにくい点は、投資対象として魅力的と言えるでしょう。
価格高騰における消費者の反応
これだけの価格高騰によって、ロレックスに対する消費者意識は大きく変わりました。前項でご紹介した通り、投資対象としての側面を持つようになっただけではなく、転売なども横行するようになり、その需要は爆発的に増加しました。
一方で、「憧れの時計」、「成功者の時計」といったイメージが強調され、より一層そのブランディングが強化されたと言えるでしょう。十数年前まではロレックスが正規店普通に購入できていたことを考えると、現在の状況とのギャップに驚く人も少なくないようです。
比較分析:他ブランドとの価格推移
他ブランドと比較すると、ロレックスの値上げはそこまで突出したものではありません。同じく知名度の高いブランドであるオメガもここ数年で幾度に渡る値上げが行われており、腕時計業界全体で価格が高騰していると言えるでしょう。
ただしこれは正規品に限った話であり、並行輸入品や中古品に関しては、ロレックスの価格推移は一線を画しています。そもそもの話、一部のモデルにはなりますが、中古モデルが定価以上の価格で取引されているのは珍しいことなのです。
ロレックスの主要モデルとその価格推移
では、ロレックスの価格は実際のところどれくらい変動しているのでしょうか。ここでは、サブマリーナー デイト、デイトナ、デイトジャストといったロレックスの主要モデルを中心に、モデル別の価格推移をご紹介します。いずれも人気が高いモデルであるため、ご購入の参考になればと存じます。ひとつずつ確認していきましょう。
サブマリーナー デイトの価格推移
サブマリーナー デイトは、2010年に大幅なアップグレードが行われ、現行のモデルが登場しました。この時、それまでの相場から15万近い値上げが行われることになります。その後、2014、19年の消費税増税によってさらに値上がりし、20年から21年の間で一気にそれまでの2倍近い価格まで値上がりしました。現在ではだいぶ落ち着いてきましたが、それでも定価を超える価格で取引されており、大体190万円前後の価格で推移しています。
デイトナモデルの市場価値
デイトナの市場価値は、相変わらず非常に高いです。最も一般的な126500LNの定価は197万4500円ですが、その買取相場は業者によっては500〜600万つくことも珍しくありません。もちろんこれは、需要と供給が釣り合っていないことが理由です。ただでさえ生産数が少ないスポーツモデルであり、多くの著名人が着用しているのも、ここまでの品薄、相場の高騰を生み出した原因と言えるでしょう。2017年ごろの相場が200万円ほどであったことを考えると、その価格高騰は異常と言わざるを得ません。
GMTマスターIIの価格動向
現行のGMTマスターⅡは、初出から現在に至るまで緩やかに定価が値上がりしており、現在の並行輸入品では定価の約1.5倍近い200万円ほどが基準価格となっています。
そして、特に注目したいのが、2022年に登場した左利き用モデル「126720VTNR」です。こちら定価が1,309,000円であったのに対し、登場時の市場価格は500万近くまで跳ね上がったモデルなのです。現在ではだいぶ落ち着いてきましたが、それでも250万〜300万近い価格で取引される超人気モデルとなっています。
デイトジャストとエクスプローラー1の比較
デイトジャストとエクスプローラー1は、どちらもロレックスで高い人気を誇りながらも、比較的手に入りやすいモデルです。そのため、ロレックスのエントリーにおすすめできるモデルと言えるでしょう。
最も一般的なモデルの定価で価格比較を行うと、デイトジャスト126200は、97万4000円、エクスプローラー1 124270が94万7000円と、ほぼ同じ価格帯となっています。しかし、並行輸入品や中古市場ではエクスプローラー1の需要が高いようで、10万円ほど価格差があるようです。
ロレックスの限定モデルとその価値
近年ロレックスは限定モデルをほとんどリリースしていませんが、中古市場ではかつての限定モデルが見つかることもあるでしょう。その市場価値は非常に安定しており、ロレックスというブランドが低迷しない限りは、大幅な下落は考えにくいです。
もちろん、限定モデルは収集価値も高く、レアモデルに関しては一切市場に出回らないこともあります。中古市場で見かけた際は是非一度お手に取ってみて下さい。
ロレックス相場価格の変動要因
前述の通り、ブランド品の価格変動は、さまざまな要因が絡みあって起こります。為替、世情、コスト上昇など、その種類はさまざまですが、どれもが価格に対して大きく影響する要素といえます。ここでは、ロレックスの相場価格がどのような要因で変動しているのかを、さまざまな面から探ります。
為替相場の影響
特に並行輸入品に関係する話ですが、為替の影響は価格変動に直結します。特に、円安が進む現代においては、為替相場の影響は決して無視できないでしょう。もちろん円高が起これば、必然的に価格は下がりますが、向こう数年は円安が続きそうです。
なお一般論にはなりますが、売却する際はこれが逆となり、円高の方が安く買い取られやすくなります。つまり円安が続く近年は、高級腕時計を売却するのに良いタイミングと言えるかもしれません。
原材料コストの上昇
近年の原材料コストの上昇も、もちろん腕時計の値上げに拍車をかけています。加えて、ロシアのウクライナ侵攻に対して経済制裁が行われた結果、原油価格も高騰しており、あらゆる物事で値上がりが起こり続けているのです。
腕時計に関しては、特に金が値上がりを続けているため、ラグジュアリーなモデルほど原材料コストの上昇の煽りを受けやすいと考えられるでしょう。また、ここでも円安の影響が大きく出てきます。
世界的な需要の変化
現在ロレックスは、中国のバブルや元来の人気が加熱し、世界的な人気を誇るブランドとなっています。しかしながら、手作業での製造工程があるロレックスは、どうしても年間の生産本数に限りがあります。これはロレックスが生産体制を拡充しても間に合っておらず、特に人気の高いスポーツウォッチなどは最先端の技術で製造されているため、どうしても希少になってしまいます。
希少=高額につながる中古市場、並行輸入品については、この需要の変化によって大きな煽りを受けてしまったと考えられるでしょう。
新型コロナウイルスの影響
2020年に爆発的に流行した新型コロナウイルスは、人件費の高騰に加えて、感染対策による効率の低下を引き起こし、結果的に持続的な物価の高騰を引き起こしました。もちろん腕時計の市場も影響を受け、価格が高騰したのはいうまでもありません。
しかしながら、外出を自粛したことで巣篭もり需要が生まれ、結果的に腕時計の人気はここ数年で少なからず伸びました。並行輸入品や中古市場の値上がりは、このコロナウイルスによる需要の変化も関係していると考えられるでしょう。
技術進化と価格に与える影響
防水ケースであるオイスターケースや、安定した自動巻機構であるパーペチュアルを生み出すなど、ロレックスは腕時計業界におけるパイオニアのひとつとなっています。その卓越した技術を大いに振るい、これからも時計技術の発展を進めていくことでしょう。
一方で、新技術を採用した腕時計は従来モデルに比べて価格が高い傾向にあります。良いものを安く手に入れたいのは誰もが望むところですが、腕時計業界の発展と天秤にかけると、これは仕方のない価格影響と言えるでしょう。
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まとめ
当記事では、近年のロレックスの値上げについて、さまざまな角度からその要因を解説しました。人件費、材料費といったコスト面での値上げなどは仕方ないところもありますが、円安の時に売り、円高の時に買うなど、なるべく工夫したウォッチライフを楽しみたいものです。
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